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更新日:
2011年5月29日
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◎イサーン料理(อีสาน:Isan)
タイの東北地方の郷土料理。
「イサーン」とは、タイ語で「東北地方」のことです。また、「料理」はタイ語で「アハーン」なので、「イサーン料理」は、タイ語で「アハーン・イサーン」となります。「イサーン料理」は、タイ東北部で食べられている郷土料理のことです。
タイの東北部とは、北と東はメコン川とラオスの国境に、南はカンボジアとの国境に接している地域です。イサーンは、タイ都市部よりも隣国であるラオスに近いことから、一般的なタイ料理よりも、ラオス料理に近いようです。
イサーンは、農業が主産業ですが、他の地域に比べて土壌がやせているため、タイの中で最も貧しい地域と言われています。バンコク市内をはじめとする都市部には、イサーン地方出身の出稼ぎ労働者が多いと言われています。その結果、タイ全土にイサーン料理が広く知れ渡るようになり、現在では、バンコク市内にも多くのイサーン料理店があります。現在では、イサーン料理の代表的な一品であるソムタムはタイ全土に根付き、ソムタムタイとして、タイ料理としての新しい地位を築いています。
イサーンは海に面していない上、土壌が塩分を含んだ赤土のため作物は育ちにくいため、食材の幅が広くなっていったようです。鶏、豚、牛肉などの肉のほか、メコン、チー、ムーンなどの川魚のほか、タンパク源として昆虫、カエル、田ネズミ、トカゲなども食べるそうです。
また、食材を漬けたり、発酵させる技法も使われます。流通網が発達していなかった頃は、安定して食料を得るのが困難だったため、発酵によって貴重な食料の保存性を高めたものと考えられます。発酵させる料理法は、中央タイでは余り行われていないそうです。
イサーンではタイ米ではなく、「カウニャウ」と呼ばれる「もち米」が主食になっています。普通のタイ米よりも甘みがあり、辛いイサーン料理との相性は抜群です。通常は、小さな籠の入れ物に入って提供されます。これを手で、一口分だけとって、おかずのタレなどにつけて食べます。
イサーン料理は、少ないおかずでも沢山のご飯が食べられるように、全体的に味付けは濃く、なおかつ、辛いです。また、プラーラーを使うことも大きな特徴です。「プラーラー」とは、イサーン地方の調味料で、川魚を糠と塩で漬けて発酵させたものです。魚肉だけではなく、その漬け汁も料理に使います。使われる魚の種類は様々です。このプラーラーを水で煮てからザルで濾し、身の部分をスープに入れたり、漬け汁をパパイヤサラダのソースや、野菜をつけて食べるディップに使用したりします。プラーラーは、ゲェーンをはじめとした多くの料理に使われており、イサーン料理には欠かせない調味料です。
イサーン料理で有名な料理には、下記のようなものがあります。
・ガイヤーン
・カオニャオ
・コームーヤーン
・サイクローク・イサーン
・ソムタム
・チムチュム
・トム・セープ
・ラープ
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