タイスキ

このページは、タイの美味しい食べ物を紹介していきます。

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更新日:
 2011年5月29日



◎タイスキ(สุกี้:Suki)
 タイ風しゃぶしゃぶ。

 「タイスキ」とは、日本語の「すき焼き(สุกียากี้ สุกี้:スキヤキ)」から名付けられたそうです。「タイ風スキヤキ」を略して「タイスキ」、さらに現在では「タイスキ」を略して、通常は「スキー(สุกี้)」と呼ばれています。むしろ、現在では「スキヤキ」と呼ばれることは、ないようです。
 実際には、日本のすき焼きも、関東式と関西式では、その作り方からして、かなり違うのですが、少なくとも、タイスキは、いずれの日本のすき焼きとも似ていません。むしろ、「よせ鍋」などと紹介されていることもありますが、私の感覚では、「タイ風しゃぶしゃぶ」です。
 鍋の中に張られた特製のダシ汁を煮たてて、その中に野菜、肉だんご、魚のつみれ、肉などの様々な食材を入れて、適当に煮込んで、適当に食べます。確かに、よせ鍋と言えないこともないのですが、タイの人に聞くと、「しゃぶしゃぶ」だと説明されますので、私は「タイ風しゃぶしゃぶ」といたします。
 日本のしゃぶしゃぶでは、ポン酢やゴマだれなどが主流ですが、やはり、タイですので、タイ独特の辛いタレにつけて食べるのがタイ式です。数あるタイ料理のなかで、もっとも多くの日本人の口に合う料理だと言えるのではないでしょうか。何しろ、ただのしゃぶしゃぶですから、辛い料理が口に合わない人は、出汁で煮た具材をそのまま食べれば、辛いなんてことはありません。お店によっては醤油などもあるようですので、醤油味で日本風の味付けにして食べることもできるようです。タイのタレは、自分で唐辛子を入れたり、ニンニクを入れたり、さらに味付けを変えるのが一般的ですから、ここでも自分好みにして食べれば、タイ式でも問題なく食べられるかもしれません。
 タイスキは、一般家庭でも作って食べるようですが、専門のレストランがありますので、そちらに行ったほうが、手軽に美味しいタイスキを食べられるということで、タイスキ料理店は、かなり繁盛しているようです。タイで有名なお店には、コカ・スキ・レストラン(Coca Suki Restaurant:โคคา สุกี้)とMKの2つのチェーン店があります。これ以外にもカントン、テキサスなどが有名ですが、タイの人には、MKが人気のようです。もちろん、店の雰囲気や材料にもよると思いますが、タレの味と料金で人気に差が出ているようです。MKはタレが少し甘めで、値段は比較的、安いので若者が多いようです。コカレストランは、MKよりも20%くらい値段が高めの設定で、高級食材もふんだんに用意されているため、大人の熟年カップルや接待などに利用されているようです。店内も豪華な造りで、VIPルームもあるそうです。
 「タイスキ」の語源を調べてみると、「タイ風すき焼き」と言われるのですが、日本人にとっては「すき焼き」と「タイスキ」が同じものだとは、とても思えません。一説では、坂本九の「上を向いて歩こう」という歌に由来するそうです。「上を向いて歩こう」は、世界中で大ヒットした日本の歌ですが、海外では「SUKIYAKI(すきやき)」という曲名で販売していました。この「Sukiyaki Song」が大流行した際、タイで生まれた鍋料理が日本の鍋料理に近い形態であったため、「日本の鍋料理」として紹介され、その知名度にあやかって「タイ風すき焼き」と名付けられたという説です。少なくとも、「タイスキ」という料理と「すき焼き」とは全く異なる鍋料理であることから、この説は、信ぴょう性があるように思います。
 また、タイでも、タイスキを食べ終わった後に御飯や玉子を注文して、おじやを作って食べることは可能です。お店の人が作ってくれるところもあるし、自分で作るところもあるようです。味付けにこだわるのであれば、自分で作った方が、安心ですよね。
 ちなみに、タイスキを考案したのは、1955年創業のバーンラック地区(Bangrak)にあった中華鍋の食堂だといわれています。しかし、現在のタイスキのように魚貝類、つみれ、薄切り肉、野菜などの豪華な食材を使って大勢で鍋を囲んで楽しく食べるレストランに発展させたのは、コカ・スキ・レストランだと言われています。コカ・スキ・レストランは、1957年に創業したレストランですが、現在では、日本を含めたアジア10カ国に支店を展開しています。タイ国内には9店舗あり、サイアムスクエア(Siam Square)やアソーク(Asok)などの有名スポットにも店舗があります。店内にはクラシック音楽が程よいボリュームで流れていて、高級感が漂っています。




こんな材料を鍋に入れます!









こんな風に、材料次第で、いくらでも美味しい鍋になります!



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